自動車学校コラム

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夜道にご用心

じめじめと蒸し暑い時期ですので、少しばかり背筋がヒヤリとするお話を!

 山あいの駐在所、季節は7月はじめ、しとしとと雨が降り続く深夜、事件の処理を終えた駐在さんが事務所で書類作成をしている折り、ガタンと入口扉が開くと真っ青な顔をした男が転がり込んで来た。

 驚いた駐在さんが立ち上がり、男をよく見ると、いつも悪さを繰り返し駐在さんの手を煩わせているA男だった。

 「お前、どげんしたとか。」と駐在さんが尋ねると、A男は振り絞るような声で「車運転しよったら、神社の前の道に生首がころがっとった。」と叫んだ。

 駐在さんは、ひき逃げあるいは何らかの事件発生を疑い、本署に連絡した後に、A男を助手席に乗せミニパトで現場へと向かった。

 車中で、A男に「首の他に血痕とかあったか?」と尋ねるとA男は、「血痕とか何もない、ただ首が転がり、その目が俺を睨んどった。」と震えながら答えるのみで、にわかに信憑性が薄れた。

 車であれば5分の神社前の県道に到着したところ、案の定、生首などなく、応援に到着したパトカー乗務員と綿密に付近を捜索しても、事件事故の発生をうかがわせる散乱物等は何も見つからず、タヌキかなにかの野生動物をA男が見誤ったのだろうと結論づけた。

 「普段悪さばっかりしよるけ、ビビッて幻をみるたい。」と精一杯のいやみをA男に言った駐在さんに神社境内へと続く階段が目に入った。

 駐在さんは「無駄足を踏んだついでに、神社をパトロールして帰ろう。」と思い立ち、階段を上り、境内の賽銭箱等に異常がないかを確認し、社殿裏に回ると、松の木にぶら下がった黒い物体を発見。

 いうまでもなく首つり死体であるが、その顔を駐在さんが懐中電灯で照らしたところ、駐在さんの後ろをこわごわとついて来ていたA男が「ヒェー」と悲鳴をあげ、腰を抜かしながら叫んだ「さっき道に転がっていたのは、この首だった。」・・・

 雨の中で首を吊って、早く見つけてもらいたかったんでしょうね・・・

 本当にあったとされるこの話、信じる信じないは皆さんのご自由ですが、夜間の運転には危険がつきもの。

 酔っぱらって路上に寝込んでいる人を轢過したり、徘徊していた認知症のご老人の飛び出しを回避できなかったりした事故が北九州市やその周辺地域でも何件か発生しています。

 夜間や未明帯は、スピードを控え、ハイビームを適切に活用し、危険が早期に発見できるよう、より一層の安全運転を!!

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