天罰~歩行者のそばを通るとき
涼しくなってきたので、夏の間さぼっていた休日のジョギングを再開しました。
自宅周辺は田園地帯ですので、信号機に1回から2回ひっかかるのみで、4㎞ほど走れるコースが複数あります。
そのうちの一つ、両側が水田の舗装された幅員5mほどの農道を走っていたところ、EV車特有の高い金属音が後方から迫ってくるのが聞こえました。
立ち止まって振り向いた途端、シャンパンゴールドのEV車が、かなりのスピードで通りすぎて行きました。
私との距離はわずか数10センチ、私が気付かず、立ち止まらずにいて体がぶれていたら跳ね飛ばされていたのではないかとの恐怖とともに無謀な運転者に対する怒りがこみ上げた時、この怒りを鎮めてくれる出来事が・・
走り去る車を睨んでいたら、車の対向方向から飛んできた大きな鳥(多分、鷺(サギ)かコウノトリ)が夥しい量の糞を車にまき散らしたのでした。
車は私の位置からすでに100m以上離れていたのですが、糞の衝突音はかなり大きなものでした。
音とフロントガラスに飛び散った糞に驚いたのでしょう、車は急ブレーキをかけてスリップし、危うく横の田んぼに落ちそうになりながら停車しました。
運転しているのは若い人だろうと思っていたのですが、車の方に走りながら見ていると、運転席から降車してきたのは私とそうかわらない年齢と思われる男性でした。
男性は、糞まみれになった車体を呆然といった様子で見ていましたが、私が横を走り抜ける際には、ものすごい形相で私を睨みつけました。
まるで私のせいで糞被害にあったとでもいうような感じの睨みつけ方でした。
変な因縁をつけられても損なので、無視して走り抜けましたが、心の中で「無謀運転の天罰、天罰。」とほくそ笑み、いつもは苦になるジョギング後半の走りがいつになく快調になったのでした。(笑)
男性が、憤慨(糞の被害だけに ← ベタなダジャレですみません。)するだけでなく、「事故を起こす前に、鳥が無謀運転を戒めてくれた。」との気持ちになって今後の安全運転の糧にされることを望みます。
コラム ishide